第1回:史上最低の3B!

まずは「この教室に爆弾落としたい」という素直な感想。
金八先生の叱咤に素直に(あるいは過剰に)恥じ入り、真っ当な生徒になって行くという図式をどこまで外せるか、そこに注目している。ハッピーエンドはおおいに結構なのだが、金八節に対して生徒達が「素直すぎる」という違和感を常に感じていたからだ。
その点、生徒達のバカぶりは腹立たしくも痛快であった。
一方、気になった点の第1は、千田校長の悪役ぶり。
彼の姿勢は明らかに「間違って」いる。それだけに憎たらしく、またドラマの盛り上げに一役買ってもいるのだが、一方では単純な勧善懲悪の図式を作ってしまい、物語を薄っぺらにしてしまっているように思う。
前シリーズの最終回で和田教育長はこう言った。「千田校長は、ゆとり教育の弊害である学力低下を懸念しているのです。」(うろ覚え)
その割には二言目には「私の評価」。自分の評価を高めるのに邪魔な金八先生を桜中学から締め出しすらしている。
千田校長と金八先生の関係を、「情緒」と「学力」の両立に苦心する教育現場の葛藤の象徴として抜き差しならぬ対立として描いたなら、ドラマの奥行きが一段と増していた思うのだ。理屈っぽくなってつまらなくなるかも知れないけどネ。
第2は、相田みつを。だいぶ前にネット仲間の嫌がらせで「人間だもの」を貰ったのでありますが、1ページ読んでは腸が煮えくり返り、結局読破できず。
とはいえ、全部が全部駄作とまでは思わないので、ちゃんとした作品を取り上げてくれることを願う。「いまここ」はOK。