最終回を残すのみとなった実写版「ど根性ガエル」がいい。
テレビドラマは滅多に観ないが、これは昨年夏の「アオイホノオ」に次ぐヒット。他にドラマは何も観てないんだけどね。
ひろし30歳ダメ男(松山ケンイチ)
真っ当な大人になれず、かといって開き直ることもできずに「根性」出したり逃げ出したり。「俺何やってんだ」という思いと「俺は俺だよ」という思いの狭間に揺れる心情がリアルだ。
ピョン吉(声・満島ひかり)
平面ガエルになって16年。声の満島ひかりがえらい評判だ。ピョン吉のアニメはVFXっちゅう技術を使っているそうだがよくできている。「よくがんばりましたね」と言いたくなるようなわざとらしさもない。
ひろしの母ちゃん50歳(薬師丸ひろ子)
役名が「ひろしの母ちゃん」というのがまたすごい。フェミニストに叱られそうだ。アニメでの役回りはいわゆる「母ちゃん」だったが、ドラマではTシャツ姿を「カワイイ」と言われて嬉しそうにするなど、女としての野心を覗かせる。回を追うごとに若返るとか恋人ができるとかいう趣向があるのかと思ったが、今のところないね。このドラマのヒロインはこのヒトのような気がしないでもない。
京子ちゃん29歳(前田敦子)
リコンして実家に戻って来た。人生に疲れて屈折した心情がよく表れていたと思ったが、その後心の解きほぐれた様子はあるものの、役回りとして「いい女」になって行かないのは意外。「あこがれの京子ちゃん」にするつもりはなかったわけか。リコンの経緯は語られないのかな。あるいは収録はしたけどカットされたとか。
ゴリライモ31歳(新井浩文)
子供の頃は軽蔑していた両親の「カッコ悪さ」を、むしろ進んで引き継いで生きる道を選んだカッコいいオトナ。なぜかひろしには一目置いている。互いに劣等感を抱くひろしとゴリライモの奇妙な関係が絶妙だ。ゴリラパンの歌も素晴らしい。本名が「五利良イモ太郎」ってアータ。
五郎29歳(勝地涼)
お巡りさんとは考えましたな。弟分でありながらひろしに世話を焼く。ああ言えばこう言うひろしも五郎に対してだけは素直だ。
町田校長64歳(でんでん)
教師生活41年、間もなく定年。はまり役ですな〜。最終回にひろしの母ちゃんにプロポーズ……しないか。
オフィシャルサイト
http://www.ntv.co.jp/dokonjyo/
GyaO無料配信
http://gyao.yahoo.co.jp/p/03002/v00034/
漫画「ど根性ガエルの娘」
http://weekly.ascii.jp/comic/dokonjo/
ちなみに原作は文庫本1巻だけ読んだことがある。遥か昔の版だけど。
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