どうなるアベノミクス

アベノミクスの内容を初めて見た時は、正直のところ理にかなっているのかどうかわからんかった。経済学部卒のくせに。
ただ、安倍政権誕生後の株価高騰はバブルの臭いプンプンで、これぞアベノミクス効果でございといった論調にはまったく賛同できない。もっとも景気というのは雰囲気に左右される面があるのは確かで、その点「景気対策やりまっせ」とぶち上げたことによるアナウンスメント効果が景気回復に一役買うというプラス効果は期待できるかも知れない。そもそもが今の日経平均株価は適正水準よりも遥かに安いとも言われているのだから、フンイキで下落したものがまたフンイキで元に戻っているだけとも考えられる。タイミング的にも、東日本大震災から2年が過ぎたのだから、景気回復もごく自然な流れと言っていい。
(こうした要因を無視して「民主政権時に比べて自民政権はこんなに経済成長させました」なんて自画自賛するのは我田引水も甚だしい。)


政策の内容への評価となると、「アベノミクスは1990年以降に自民政権が繰り返し行い、しかも効果が表れなかった政策そのもの」という見解が妥当なんじゃなかろうか。
確かに90年代には「ゼロ金利政策」なんて言葉をよく耳にしたし、公共投資自民党お家芸。要するに旧態依然のカビの生えた政策の繰り返しでしかない。
個人的には、株の負け分が取り戻せる程度には成功してほしいんだけどね。