あなたを嫌いになったわけ

場所

横浜市

人数(自分含む)

1名

飲んだもの

ジントニック

酔い加減

B:中途半端

所見

自慢じゃないが私は人の好き嫌いが激しい。正確には「嫌い」が激しい。ひょっとして人類の9割くらいを嫌ってるんじゃないかと時々思うくらいに人を嫌う。一目惚れはしないくせに、その逆は枚挙に暇がない。
どんなプロセスで嫌いになるかをちょっとご紹介しよう。
バーのカウンタ席でカクテルを飲んでいるとする。5つ隣の席の男がダミ声だと、もうそいつのことが嫌いである。
なんだそれ。
厳密には声のせいではないと思う。調子よく冗談口を叩く、まあ社交的な人。マナーが悪いわけでもない。でもその喋り方に、もんのすごい腐臭が漂うわけ。こいつの性根には、えらくどす黒いものがあるぞと根拠もなく確信してしまう。そして私にそう思わせる御仁は、なぜか大抵ダミ声の持ち主だ。
そいつの声が耳に入る度に、どんどんこちらの機嫌が悪くなって行く。金を払って酒を飲んで不機嫌になっていれば世話はない。
で、1杯で店を出る。