松田美緒ライブ in 橋本

橋本ってどこやねん。神奈川県相模原市です。会場は「杜のホールはしもと・多目的室」。
第一部はSom Brasilという、日本人とブラジル人5人のバンド。ハイレベルな器楽曲が印象的だった。サックス、キーボードほか、皆うまい。
第二部が松田美緒。バックはko-ko-yaの3人(笹子重治/ギター、江藤有希/バイオリン、黒川紗恵子/クラリネット)と福和誠司(パーカッション)。
この日はステージと客席がきっちり分けられ、ざっくばらんなライブハウスとは異なっていた。加えて彼女の歌は初めてとおぼしき客多数ということもあって、聴衆との「勝負」の趣き。
こういうスタイルでの彼女のライブを久しぶりに聴いて、すごい歌手になってしまっていたのだなと今更ながらに思う。「すごい」じゃなんだかわからんけど、とにかくすごいんだよ。キャラ的にはまことに不似合いな単語だが、「風格」や「貫禄」すら感じさせる。サイン会では長蛇の列。もはや「駆け出し」とは言えまい。それでいて伸びしろは今なお計り知れない。
バックがまたいい。バイオリン、クラリネットといったおしゃべりな楽器が盛大に鳴らされながら、歌声が殺されることはない。もっとも彼女の声を殺すのは至難の業という気もするが。
ライブ後も傑作。一緒に来ていた友達がko-ko-yaのCDを買ったはいいが、メンバーが近くにいない。美緒さんがスタッフに声をかけてくれて、ほどなくして3人がゾロゾロゾロ。1枚のCDにサインをもらうために3人を楽屋から呼び付けた男。これが7〜8人のグループだったらなお笑えたが。