ライブこぼれ話

そもそも本編がこぼれ話レベルじゃないかというもっともな突っ込みは聞こえないふりをしておいてと。
津森あかねのレパートリーに「マリア・リシュボア」という曲がある。ファド好きなら誰でも知っている曲、らしい。
28日のライブでも「マリア・リシュボア」が唄われた。が、2コーラス目に突如日本語歌詞。おや日本語バージョンも作ったのかな、なんて間抜けなことを考えていたのは多分私だけ。久保田早紀の「異邦人」とのメドレーだったのだ。
30歳以上の日本人なら、「マリア・リシュボア」の出だしを聴けば「おや?」と思うはず。「異邦人」とそっくりなのである。いや、「異邦人」"が"そっくり、と言うべきか。
本歌取りとでも言えばいいのだろうか、作曲の背景は知らないが、ファド好きの久保田早紀なれば関連があるのは間違いない。ネットで検索すると、それらしい記述がいくつか見付けられる。
「マリア・リシュボア」と「異邦人」はそれぞれこちらで試聴できる(「異邦人」の出だしが流れないのが残念)。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1915416
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/MH/SakiKubota/download/d1.html
この「異邦人」が歌番組「ザ・ベストテン」で続けざまに1位を獲得していたまさに真っ只中に、ファディスタ・津森あかねは生まれている。松田美緒の誕生は、そこから3週間ほど遡る。私はまだ生まれていない(ウソ)。

追記

ここで「異邦人」の出だしが聴けます。ポップアップブロックを無効にしてネ。
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?PDID=20151786