フレームマダム

相も変わらずネット上の揉め事に直面しない昨今だがマダムから面白い話を耳にする。

舞台

とあるメーリングリストということにしておきましょう。

登場人物

A君(メーリングリスト主催)
Bさん(メーリングリストに加入→退会へ)
マダム(Bさんの勧めでメーリングリストに加入)


まずはメーリングリストのルール。
「傲慢な方、人とのコミュニケーションが取れない方はお断り」といった下らない注意書きだけでも見識のほどは見当が付くというものだが、管理者が敵視するMLとの掛け持ちを認めないという妙な規定まで設けている。「同趣旨のML掛け持ちは必要ないはずだし、双方のメンバーに対して失礼です」という意味不明な理由を付けて。
無論野暮な注意書きを作るのもアホなルールで縛るのも管理者の自由である。まあいいかと思う人は入ればいいし、嫌だと思う人は入らなければいいだけのこと。


そこでMLメンバーBさんである。別の友人Cさんを、そのMLに紹介したらしい。ところがそのCさんは、管理者が敵視するMLのメンバーだった。掛け持ち不可というルールに則り加入は拒否。バカバカしいがしょうがない。
ところがBさんの方は、Cさんを誘った手前なのか「そのルールはおかしい、改正すべきだ」と食い下がる。そりゃま運営方針に意見するのも悪くはないが、これは順序がおかしい。
これがうちのルールだからと説明してもわかってくれないBさんに次第に苛立つ管理者A君、思い余って「あなたはネット社会がわかってない」などと言い放ち、泥仕合の様相に。


下らない揉め事になぜか巻き込まれたのがマダム。Bさんからの私信。

ちょっとちょっと聞いて〜A君ったらこんなこと言うの〜ひど〜い。
((長大な悪口))
もうあんなMLやめます。マダムも一緒にやめようね!

なんでマダムまでやめにゃならんのか。
マダムの返事。

確かにA君の態度は疑問ネ。でもやめる時は自分で決めてやめようと思ってますノ。しばらく様子を見ることにするワ。

時を同じくしてA君までマダムに私信。

Aさんと揉めちゃいましてね。いくら言ってもわかってもらえないんですよ。
((長大な悪口))
ところでAさんにはこのメールのこと話さないで下さいね。

最後の文は余計だろうに。
以後、双方とメールのやりとりが続く。共にマダムを味方に付けたい一心なのを「あなたが心配です」と摩り替えてのマダム争奪戦。当のマダムは「どっちもウンザリ」。
ここでマダム、Aさんとのやり取りでひとつポカをやる。

自分の意にそわないからって無闇に否定するものじゃなくってヨ。

本当のこと言っちゃダメです。

私のどこが、意にそわないものを否定してるっていうの、ひどいわひどいわムキャ〜!!

ほら否定した。
マダムとしてはどちらとも縁を切りたいが、はっきり絶縁宣言しては余計に面倒なことになる。自分から進んでは接触せずにフェイドアウトを狙うそうな。
安易に「どっちもどっち」なんてまとめ方をしちゃいけませんが、実に実にどっちもどっちのA君にBさんであることよ。