松居直美オルガン・リサイタル

みなとみらい大ホール。
http://www33.ocn.ne.jp/~matsui/
音響を考慮して13列目を選ぶ。席がそこそこ埋まっているのは11列目までで、それより前の列には5人しかいなかった。最前列に2人いたのがなんか笑えた。すまん。
パイプオルガンは演奏者の場所が高い。1階席の最後尾でも見上げる格好になる。見たところ、このホールでは脇の2階席の上の方だと演奏者に近い高さで聴けるようだ。向かって右側には楽譜めくり嬢がいるので演奏者の姿をよく見たければ左側がいい。
空席は多い。演奏者と客席が遠い上、常に客席に背を向けての演奏。ライブの花形になりにくいのは致し方ないところ。
前半はスウェーリンクという、ええとバッハより古い人の曲と、柿沼唯という人の曲(初演)を交互に演奏。
パイプオルガンの音が元々好きでなく、スウェーリンクは正直どうとも思わなかった。が、新しい方の曲は多彩な音色で冨田勲を聴いているかのよう(失礼な褒め方だな)。木管のような音、金管のような音、時にはパーカッションのような音。どういう仕組みなのか、音の出所が場内をグルグル回っているような響かせ方もしていて、ますます冨田勲
後半はフランク。19世紀の曲だけあってこちらも色とりどり。
地味さは否めないが思ったより面白かった。ライブとしては先日のマルサリスの方がずっと変化があって面白いはずなのに、あの日はずっと上の空で、今日はそうでもなかった。気分的なものだろう。