異国のマダムと・その2

「オミヤゲネ。ぼーるぺん。」
あの、ボールペンなのはわかるんですが、この妙な怪物の飾りは一体……。
「私ノ住ンデル国ノしんぼるネ! 日本人モットあじあニ目ヲ向ケルベキネ。」


線がかすれて書けませんけど。


「モヒトツオミヤゲ。私ノ国デ売ッテル日本茶。飲ンデミテ。」
なぜに日本茶
あじあノ国々ハ日本ニ興味モッテル。ソレ知ッテホシイ。」
はあ、まあよくわかりませんが頂戴します。


ティーバッグむき出し。


「コレモオミヤゲ。くっきーネ。ワタシモ食ベテミタケドコレハ大丈夫。」
大丈夫ってどういう意味だよ!
「アナタカラノオミヤゲハ?」
おみ……やげ……私……から?
えっと、うんと、そうだ、フラッシュメモリが余ってるんで、よかったら。
「日本マデ来テふらっしゅめもり貰ッテドウスルネ!!」
日本茶持って日本に来るのと大差ないと思いますけど。
「マア丁度ホシイト思ッテタトコダシ、モロトクワ、オオキニ。」
なぜに関西弁。
(つづく)