リベラルを振り回すリベラル

当然のことだがリベラルにもアホはいる。
安倍首相を刑事告発――と聞いて、恥ずかしながら私はそれが何をもたらすのかわからなかったが、こういうことらしい。
告発が受理されてしまったら、安倍首相は「係争中なので」の一言であらゆる追及をかわせる――要するに言語道断の悪手であると。
ダメじゃん!
告発を企てた「森友デモ実行委員会」は、どうもただの思い付きで突っ走ってしまったようだ。しかも名だたる弁護士らの名を勝手に使って。
そうと知った菅野完氏が阻止に動いたが、主催者田中正道氏の説得は困難を極めた。
とにかく、普通の頭を持っていれば告発がなぜ悪手かは1分で理解できる。しかしそれがわからない。もしくはわかろうとしない。引っ込みが付かなくなって意地を張っているようにも見えた。
「これまでの野党の努力が水の泡になる」「ならないようにやる」「どうやって?」「あなたに話す必要はない」
田中氏を説得すること3時間。多少は心が動いたかに見えたが物別れ。


その後、今度は草苅裕介なる人物とも接触。これまた説得は3時間に及んだが輪をかけてアホ。
告発の利を何ひとつ説明できずに、時折素っ頓狂な笑い声を上げては詭弁を繰り返すばかり。
田中氏には純粋な思いが感じられなくもなかったが、草苅氏はただ目立ちたいだけ。ほんっとに何も考えてない人。


安倍一強体制が盤石と見るや権力に擦り寄る下劣な連中が湧いたのと同様、安倍失脚の雰囲気が高まったことにより有象無象が反安倍の流れに乗っかる現象が増えても不思議はない。
今回の告発騒動も、安倍失脚の機運の表れと見れば希望を感じないでもない。


しかし安倍政権を守るために安倍首相を告発するやつが現れやしないか心配だ。