長谷川豊その後

「だいちゃん.com」というサイトがある。長谷川豊の透析患者への暴言記事内で、ブログの一部を盗用された人。彼自身が透析患者で、透析への理解を得ようと書いた記事を、逆に誹謗する記事に盗用されたのだから怒るのも無理はない。
しかしその後の対応には引っ掛かるものがあった。
長谷川氏からのラインメッセージを丸々ブログに載せたりとか。大きな問題ではないけれど、ちょっとね。
さてこの人に長谷川氏が直接会いに行って謝罪した。そのやり取りはこちら。
http://www.だいちゃん.com/entry/2016/10/11/
あれれ、肝心なことを追求していない。つまり「助けるべき患者」と「見捨てるべき患者」を分けるという考えについて。
と思ったら「追記」としてこう記されていた。

「自堕落な透析患者は全員自己負担にしろ」という考えは改めたみたいです。もっと他の方法で、人の命を脅かすことなく、誰もが不幸にならない形で社会保障給付費を削減する方法を考えている、とのことです。

この最も大事なことをオマケみたいに書いていることにまた引っ掛かった。ほんとに改めたの?


で、やっぱり改めてなかった。
これね。
「『医療は全員に』は違う」長谷川豊アナが抗議の署名届けた患者女性と対談
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/18/yutaka-hasegawa_n_12534234.html
長谷川氏ははっきりこう言っている。「だいちゃん」の追記は一体なんだったのか。

多くの方々が私の批判をするときに「医療というのはやはり全員にするべきだろう」というご意見でしたが、それに関して私は少し違う意見を持っています。

ダメじゃん!
それはそうと、この署名を届けた人の聡明さと見識の深さには舌を巻いた。
「なぜもっと強く抗議をしなかったのか」なんて批判があったそうだが、冗談じゃない。彼の考えを引き出すことで、彼の主張の問題点をしっかりあぶり出してくれているではないか。
続く記事がまた素晴らしい。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/25/nogami-haruka_n_12651678.html
この手のサイト、コメント欄はない方がいいな。気に入らない記事をこき下ろしたいやつを利するだけだよ。