光栄「水滸伝・天命の誓い」

まあそういうことです。
これまた高校時代に遊んだ。PC-88版は友達が遊んでるのを「面白そうだな〜」と横目で見ただけで、実際にプレイしたのはMSX2版。
光栄の初期の三国志シリーズには、「中盤以降が簡単すぎてつまらない」という欠点がある(4以降は知らない)。が、この「水滸伝」はゴールが全国統一でなくワルモノ退治。「つまらなくなる前」の段階でクリアとなる。「ゲームバランス」というよくわからない言葉があるが、このゲームはそのバランスがいい。
音楽のよさも特筆される(MSX2版は編曲がダメだけど)。誰の作曲かと検索してみたら、木下伸司・三井一正・滝沢洋一・前田憲男という4人の名前に辿り着いた。水滸伝は荒唐無稽なところやユーモラスな描写が多く、同じ光栄でも三国志のような重厚な音楽は似合わない。そこのところをきっちり抑えた軽快な曲作りがピタリとはまっている。

ウィンドウズ版

さてウィンドウズ用にリメイクされたのがこれ。

販売はソースネクスト
うむ、面白い。自国が強くなりすぎた後の面倒な作業がない「いいとこどり」のゲームだけに、何度も繰り返しプレイしてしまう。BGMはやっぱりCDのアレンジバージョンと同じものかしら?
しかしこれ……三国志IIIと同じシステムを使い回してるみたいだ(追記:ちがいました)。プレイしやすいようにというよりも、作り手の都合がそこここに垣間見える。
まずダイアログボックスがこれ。

それはまだいいとしても……問題はこれ。

横にスクロールしないと全項目が見えません。しかもウィンドウサイズの変更不可。ちっちゃいよ!
テンキーでの操作にも対応していないなど、操作性を追及する意思が感じられない。もうちょいなんとかならんものかと思う。リメイク版より復刻版がやりたくなってしまった。
また、これは好みの問題もあろうが、操作性云々は別にして、このゲームで唯一私の気に入らないのは、人物の顔。妙に写実的で、性格が今ひとつ伝わって来ない。いや、そもそも原作からしてそうとも言えるが……。

プレイステーション

実は少し前に、プレイステーション版「水滸伝」もオークションで買っていた。500円くらいで説明書等一切なし。う、コマンド体系がパソコン版と違う。しかも遊び方忘れた。で、結局ウィンドウズ版へ。
遊び方を思い出して、改めてプレイステーション版もプレイ。

コーエー定番シリーズ 水滸伝・天命の誓い

コーエー定番シリーズ 水滸伝・天命の誓い

むむ、音楽のアレンジが違う。しかもなかなかいい。でもって曲数はこっちの方が多い。聞き覚えはある。ということは、ウインドウズ版では削られた曲があるのだろう。
さてプレイの快適さはというと……これはもうコントローラーのみだからパソコン版に及ぶべくもない。セーブやロードも遅いのでプレイするにはちょっとした決心がいる。でも総じて出来はいい。