重松清「いとしのヒナゴン」

このところ読んだ本を記録したりしなかったりだ。
いとしのヒナゴン〈上〉 (文春文庫)いとしのヒナゴン〈下〉 (文春文庫)
その昔話題になったという未確認動物「ヒバゴン」騒動をモデルに書かれた物語。
この人の作品の中ではエンターテイメント色の強い部類。
同窓生の頬を張るなど、ちょっと気の強いヒロイン(狂言回し?)とか、「ロッキー」のテーマをバックにシャドーボクシングをして気合を入れる元暴走族の町長とか、テレビドラマだとこんな感じかなと情景の想像しやすい設定や場面が満載。2005年には映画化もされている。
面白いけど、重松清の入口としてはどうかなと思う。もっとズシリと来るやつから読んでくれ。