若林健治

これ文学か? ま、いいか、本だし。
若林健治「プロレスのために日本テレビを辞めた男」

プロレスのために日本テレビを辞めた男 (ブレインナビブックス)

プロレスのために日本テレビを辞めた男 (ブレインナビブックス)

字がでかくてすぐ読み終えてしまったが、馬場、鶴田、天龍、ハンセン、ゴディ、ウィリアムスらとのエピソードはなかなか興味深い。
好きだったな、若林アナ。思い入れむき出しで声が裏返ったりエコひいきしまくりだったり支離滅裂になったりしていたけど、心に響く実況をしていた。おっと、今もGAORAでプロレス実況をしているそうだから過去形で言ってはいけないな。
個性派でも、自分が目立とうとするのではなく「プロレスってええもんじゃ〜」という気持ちが溢れていた。福澤朗とはここが決定的に違う。

特に天龍さんと川田さんは控え室の前なんかで会うと、「今度の選手権、誰が実況すんだよ」とか聞いてくるんですね。(略)で、「福澤ですけど」って答えると「なんで、お前じゃねぇんだよ」って言ってくれるんですよ。

なんてエピソードからもわかるように、レスラーからも支持されたアナウンサーだった。福澤朗とは違う(しつこい)。