文学

今江祥智講演 in 東京クレヨンハウス

当日券の整理番号11番。その割に入場した時点で席はだいぶ埋まっていた。殆どが熱心な通年会員のようだ。 今回は珍しく古典の翻訳をプッシュ。「オズの魔法使い」(江國香織・訳)と「不思議の国のアリス」(石井睦美・訳)。 http://www.blg.co.jp/blp/ 興…

横山秀夫「クライマーズ・ハイ」

6月に観た映画の原作小説を読む。映画でわかりにくかった人物相関や時系列もばっちりだ。クライマーズ・ハイ (文春文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/06/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 93回この商品を含むブログ (395件) …

長谷邦夫「漫画に愛を叫んだ男たち」

長谷邦夫による赤塚不二夫伝。面白い。漫画に愛を叫んだ男たち トキワ荘物語作者: 長谷邦夫出版社/メーカー: 清流出版発売日: 2004/05/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (42件) を見る全盛期の赤塚漫画って実は殆ど読んでい…

佐藤多佳子「スローモーション」

さしあたり読んだというメモだけ。スローモーション (ピュアフル文庫)作者: 佐藤多佳子,ゴトウヒロシ出版社/メーカー: ジャイブ発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見る

上野瞭「さらば、おやじどの」

久しぶりの読書。実は重松清やらやまだ紫やら何冊か読んでいたがレポートをさぼっていた。まあそのうち。さらば、おやじどの (大長編Lシリーズ)作者: 上野瞭出版社/メーカー: 理論社発売日: 1985/06メディア: 単行本購入: 2人 この商品を含むブログ (2件) を…

泣かせる作家

ふとテレビをつけたら重松清。動いて喋ってるのを見たのは初めて。 キャスター連中が「どうしてこんなに泣かせるの」「涙のツボを知っている作家」「泣きたくなったら重松清」とか、そんなコメントばっか。ああやだやだ。「泣くために読む」って消耗品かよ。

映画「クライマーズ・ハイ」

USENの株主優待で試写会を観る。 1885年の日航機墜落事故に際し群馬県の地元新聞社は何をしたか……という実録映画とばかり思っていたらフィクションだった。原作者は横山秀夫。 パワフルで面白い映画ではあったが、映画館の問題なのかセリフがろくに聞き取れ…

映画「西の魔女が死んだ」

Yahoo動画のオンライン試写会なるものを知る。今日で終わりじゃん! http://streaming.yahoo.co.jp/lot/movie/nishimajo/ 「抽選で12,000名様」だそうだが当選。実態は「もれなく」なのかしら。 魔女がほうきに跨って空を飛ぶ場面の特撮が圧巻だった。ウソ。…

最近読んだ本

数ヶ月分を一気に。感想書くのがなんとなく億劫だったもので。で、結局感想は書かない。 重松清「かっぽん屋」かっぽん屋 (角川文庫)作者: 重松清,川上和夫出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/06/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (25件) を見る「…

ジーン・ウェブスター「あしながおじさん」

再読しようと思ったらない。思い出した。人に貸してなくされたんだ。で、古本屋で購入。あしながおじさん (新潮文庫)作者: ジーンウェブスター,Jean Webster,松本恵子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1954/12/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 38回この…

重松清「なぎさの媚薬1」

本年1冊目。う〜ん、エロエロ。こういうのも書いてるんだ。海の見えるホテル (小学館文庫 し 5-1 なぎさの媚薬 1)作者: 重松清出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/12/04メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る女優のぬうど写真集…

総括:2007年の読書

14作の15冊、ただし1冊は再読、と。私としてはハイペース。今年も目標は10冊だな。しかし重松年間ですなあ。 重松清「ナイフ」 ナイフ (新潮文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 162回この商品を…

今江祥智講演会

東京クレヨンハウスにて。 いつも飄々としたムードを崩さない今江氏が、今日は難しい顔で講壇の椅子に座っている。なんだかしんどそうだ。 立ち上がって話し出す。先月少し寝込んだとか。肝臓ガンの再発は今のところないと。しかし終盤は座って話す。 ここ数…

重松清「疾走」

上下巻を2日ちょっとで読破。私としては珍しいハイペース。 きゃっ。 いや辛いわこれは。これでもかこれでもかと襲いかかる、謂われなき災厄に翻弄される主人公。なんという重苦しさ。「ぜひ読め」とは言い辛いが、間違いなく心に残る作品。読んでほしいな…

長新太展ナノヨ

文学というか絵なんだけど、絵本も描いてるからこのカテゴリ。 そごう美術館でやってたのよね。行くぞ行くぞと思っていながら、うっかりしてる間に終わってしまった。今は刈谷市美術館でやってるってさ。キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)作者: …

佐藤多佳子をまた読む

デビュー作「サマータイム」。こちらは再読。前に読んだのは7〜8年前か。これまた先日西荻の古本屋で入手した文庫版。サマータイム (新潮文庫)作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/08/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 35回この商品…

佐藤多佳子を読め

複数の作家による書き下ろし短編集「新潮現代童話館」を読んだのはもう15年も前のこと。全2巻。新潮現代童話館〈1〉 (新潮文庫)作者: 今江祥智,灰谷健次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/01/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る第1巻…

鴨志田穣「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

ようやく古本通販で入手。酔いがさめたら、うちに帰ろう。作者: 鴨志田穣出版社/メーカー: スターツ出版発売日: 2006/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 139回この商品を含むブログ (119件) を見る

重松清「エイジ」

あ〜あ、また読んじゃったよ。エイジ (新潮文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/06/27メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (108件) を見る登場人物の中に、世の中の犯罪・人の悪意に対して、それは「存在する」…

重松清

今年に入って初めて読んだ字ばかりの本が、人から薦められた重松清の「ナイフ」。続いて「リビング」「日曜日の夕刊」と、2月から3月にかけての約1ヶ月で3冊という無茶なペースで読む。つまり面白かったわけだ。 実は元々の推薦は「卒業」。なんでも「作…

掘り出し物

実に2年ぶりの西荻窪。早めに行って古本屋巡りをしたら、とんでもない掘り出し物が。 「私の彼氏」(今江祥智) 絶版になって久しい名作だよキミィ! 既に1冊持っているくせに興奮して購入。でも、調べてみたらAmazonでも結構安く買えるのね。考えてみれば…

新たなる旅立ち(しねえよ)

ウェブリング終了に伴い、併設していたメーリングリストが宙に浮いてしまった。メンバーこそ200人を超えているが投稿は少ない。ブログやmixi全盛の昨今、今更MLでもないのかなと閉鎖も考えた。 一応加入している方々の意見もとアンケート調査をしてみたら…

ひとつの時代の終焉

いえ、時代でもなんでもないんですが。 「児童文学・絵本・童話ウェブリング」なんて相互リンクをずっと運営していて、開設が1998年9月18日だからからかれこれ8年半。アクセスアップにはあまり貢献してないようだが登録サイト数は500を超えていた。このシス…

今江祥智公演 in 東京クレヨンハウス

16日。去年より皺が深くなっているように見えた。 開口一番「6月に肝臓癌で手術しました」。 医者曰く「時間をかけてじっくり作った癌ですなあ」。今江氏酒飲みだから。 こういう話題でドカドカ笑わせる。癌の話が一番笑えた。 「癒すとか、優しいとかいう…

灰谷効果

傾倒する作家の死をネタにするのもなんだが、その昔着手して書きかけのまま7年間ほったらかしのページにアクセスが殺到している。どこかの物好きがWikipediaの灰谷健次郎の項にリンクを貼っていたのである。 昨日の夕方にカウンタを設置してみたところ、ピ…

灰谷健次郎死去

享年72歳。食道がんにて。 ↓こういうバカのおかげで知った訃報だから驚くとか悲しむとかいう感情がまるで湧かない。 http://kojikato.sakura.ne.jp/barabara/light.cgi 書き直すつもりでほったらかしていた灰谷ページは結局存命中に仕上げられなかったな。

魔法使いハウルと火の悪魔

「ハウルの動く城」の原作を読む。魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,Diana Wynne Jones,西村醇子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1997/05/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 556回この商品を…

絶版本入手

Amazonで古本が買えた。今江祥智「私の彼氏」。例によって表紙画像なし。私(わたし)の彼氏作者: 今江祥智出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「彼氏」とか「彼女」って言葉は実は好きじゃないのだが(…

今江祥智なの

あれ、今年に入って読んだのをここに載せてなかった。 「そらまめうでてさてそこで」あれま長新太の表紙絵がない。そらまめうでてさてそこで (おはなしメリーゴーランド)作者: 今江祥智,長新太出版社/メーカー: 文溪堂発売日: 1994/08/01メディア: 単行本こ…

リンク集改修

愉快なサイトばかり登録されて機能していなかった他力本願登録型リンク集「今江祥智リンク」をようやく承認制に。以前やろうとしたらなぜかエラーが出てうまく行かなかった。今回新バージョンを入れたらなぜかうまく行く。 さあどんどん登録してね。以前のも…